記事紹介
2025 Q1 全球VTuber產業分析報告:總觀看時數破5億,寶鐘瑪琳增粉近20萬!
https://vchavcha.com/vtuber-news/2025-q1-vtuber-report/
出典:Vchavcha(VTuberに特化したグローバルメディア)
記事の日本語要約
2025年第1四半期、VTuberの総視聴時間が初めて5億時間を超え、歴史的な高水準に達した。視聴時間は前年同期比で14%→7%と二期連続で成長したにもかかわらず、配信者のアクティブチャンネル数は6,000未満に減少した。このことは、成功しないVTuberの撤退が進む市場成熟の兆しと見られている。
YouTubeにおける視聴時間シェアは60%以上で、Twitchがクリエイター数でリードしている。Kickも1%以上の市場シェアを獲得。韓国VTuberの視聴時間も伸長している。性別では女性VTuberが70%以上を占め、日本が圧倒的多数を占めている。
エージェンシーではHololiveがトップに君臨し、2位NIJISANJI、急成長中のMythic Talentが3%以上の視聴時間シェアを占める。個人勢はチャンネル数・視聴時間ともに最多だが、やや減少傾向。個別VTuberでは兎田ぺこら・さくらみこ・葛葉が引き続き人気上位にあり、特にさくらみこは平均同時視聴者数40,000人以上で業界をリード。新星ViviもホロライブのDEV_IS所属として8位にランクインした。
また日本VTuberの平均視聴者数は最も高く、国外のVTuberに比べて強いファンの定着が見られる。
記事の内容に関する感想
2025年第1四半期のVTuber産業は、かつてないほどの成熟フェーズに入っているという印象を受けた。総視聴時間が5億時間を超えるという記録は、ただ数が多いというだけでなく、視聴者が特定の配信者に継続して深く関与していることを示している。
一方で、活跃频道数が6,000未満にまで減少したという報告には、少なからず危機感を覚える。かつてVTuberブームの波に乗って次々とデビューしていた新規配信者たちが、現在は多く淘汰され、残るのは一部の人気配信者だけという構図が浮かび上がる。
特に印象深いのは、日本市場において平均同接4万人超という驚異的な数字を出しているさくらみこの存在だ。彼女はただの「古参人気VTuber」ではなく、定着したコアファンを持ちつつ新規視聴者にも対応できる柔軟性と企画力を持っていることがうかがえる。これこそが今後VTuberに求められる「持続可能な人気」の鍵ではないかと感じた。
また、記事の中でMythic Talentのような北米の新興勢力が視聴時間シェアを3%超まで伸ばしてきていることも見逃せない。従来は日本・中国・韓国が主戦場とされていたが、いまやグローバル市場が明確に拡大し、文化圏を超えた競争が始まっている。この流れの中で、日本発のVTuberたちがどのように国際的なプレゼンスを保ち続けられるのかという視点も重要になっていくだろう。
加えて、性別構成がほぼ変わらず、依然として女性VTuberが7割以上というデータには驚きはなかったが、同時にこの状況が長く続いていることは、VTuber業界における「視聴者の期待」の固定化を感じさせる。男性VTuberやジェンダーレスな展開の可能性については、今後どこまで開かれるか注視したいところだ。
VTuber業界用語の解説
虚拟UP主(VUP)
虚拟UP主はBilibiliなどでVTuberを指す呼称。「UP主」は投稿者という意味で、記事内ではVTuberと同義に扱われている。
中之人
中之人は、VTuberキャラを操作する配信者本人を指す言葉。日本語の「中の人」と同義に使われている。
活跃频道数
“活跃频道数”とは配信者が活動を続けているチャンネル数のこと。記事ではQ1の段階で6,000未満に減少したとされ、市場成熟の兆しとして注目されている。
中国語表現の解説
总观看时数破5亿
总观看时数破5亿:総視聴時間が5億時間突破。記事冒頭の見出しで使われている。
活跃频道数减少
活跃频道数减少:アクティブなチャンネル数が減少。記事中で「活跃频道数低于6,000」の文脈で言及されている。
平台份额超过60%
平台份额超过60%:YouTubeが総視聴時間の60%以上を占めるという指摘に対する表現。
女性VTuber占比超过70%
女性VTuber占比超过70%:女性VTuberの割合が70%超であるという記述。記事中「性别分布基本不变,女性VTuber依然占70%以上」と同義。
个人势占比约三分之一
个人势占比约三分之一:個人勢VTuberが総視聴時間の約1/3を占めるとした記述に基づく表現。
まとめ
今回の記事は、VTuberというジャンルが「新しいムーブメント」から「成熟した市場」へと完全に移行しつつある現実を、定量的なデータとともに明らかにしていた。特に、視聴時間の増加とアクティブチャンネル数の減少という2つのトレンドは、単なる成長とは異なる「選別と集中」の構造を如実に示している。
このような状況下で成功を収めているVTuberは、キャラクター性だけでなく、配信頻度・コンテンツの多様性・海外展開への柔軟性など、複合的な力を備えていることが分かる。単なる演者ではなく、一種のプロデューサー的資質も問われてきているのかもしれない。
また、YouTube・Twitch・Kickといった複数のプラットフォームを横断する戦略が明確になってきており、視聴者とどの接点を持つかによって成果が大きく分かれる時代に入っている。特にKickのような新興勢力がシェアを獲得し始めていることは、VTuberにとってチャンスであると同時に、新しい環境への適応を迫られるリスクでもある。
最後に、今回のレポートから最も強く感じたのは、VTuber産業が「ライブ+人格」だけではもはや成立し得ないということだ。視聴者の期待は高まり、選択は厳しくなっている。これからのVTuberに求められるのは、継続的な魅力を作り出し続ける構造と、時代の変化を敏感に捉える感性の両立である。それができる者だけが、次の5億時間を牽引する中心となるだろう。
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